医療崩壊を防ぐために

多くの報道から勤務医の過酷なまでの労働状況が浮き彫りになってきています。医療の高度化・専門化が進んだことと、病気に対する不安や健康知識の普及に伴って、より設備の調った大病院に人々が流れるのは自然なことでしょう。


でも、大部分は病院に行かなくても開業医や薬局で済ませることが出来るのも現実です。それでも病院に行くのはきちんと検査を受けてから安心したいという気持ちの現れでしょう。


開業医や薬局薬剤師が住民の不安を少しでも軽く出来れば、病院に流れる人の数は減少するのではと考えているのですが、こんなに単純な理由だけでもないでしょうね。ただ臨床家として必要なのは理論でなく実践ですから、私なりに行動に移してきています。


不安には大きく2種類あると考えています。一つは重大な病気があるのではないかという不安、もう一つは専門医や大病院の治療でなければ治らないのではないかという不安。


重大な病気があるかどうかは検査しないとわからないのでしょうが、多くの医師は症状や適確な質問である程度分かると言います。我々薬剤師も勉強するしかないでしょう。私も出来るだけ臨床現場の知識を得るために医師向けの講演会に積極的に参加するようにしており、日頃の疑問を質問しています。そして必要だと感じたら専門医に紹介するようにしています。ちなみに今週は、骨粗鬆症(火)消化器ガン(木)エコノミークラス症候群(金)皮膚(土)との予定をこなしています。


もう一つの治るのかという不安に対しても、当たり前のことですが適切な薬の選択と効果的に使うアドバイスで薬局の薬でも満足が得られる場合が多いと感じています。もちろんこの時も医療用の薬のほうがメリットが多いと思えば専門医に紹介するようにしています。


私一人では焼け石に落ちる一滴の水程度のものかもしれませんが、行動を興すのが臨床家と信じて進む毎日です。


皮膚病・生活習慣病・心の病・漢方薬
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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