爪の水虫

水虫菌(白癬菌)は皮膚の角層を餌にして繁殖します。感染が長期に渡ったり手当てが不適切だったりすると爪に移ることがあります。これが爪白癬(爪みずむし)と呼ばれる皮膚病です。


白癬菌は外用薬(軟膏やクリーム)で抑えることが出来ますが、爪は硬いため薬の浸透が悪くなかなか充分な効果が上りません。そこで通常は内服薬(飲み薬)を使用します。爪の新陳代謝を考慮して半年〜1年の長期に及びます。


以前は副作用が強く効果が現れる前に薬を中断することが多かったようですが、最近登場した薬は副作用も少なく使用しやすくなったことから積極的に治療が行われるようになりました。パルス療法という飲み方をすれば服用量も少なく済むというメリットもあります。


それでも他に飲んでいる薬もあったりで、内服治療を避ける方もいます。こんな相談には上記の説明をしたうえで外用を試みることになります。


爪は薬も浸透しにくいのでいくつかテクニックが必要となります。爪やすりを使用する・薬は液剤を使用する・ODT療法を組み合わせる・などです。一般的な水虫ではカンジダ菌との複合感染も珍しくないことからアゾール系の薬を選びますが、爪に関してはトルナフテートがよいようです。


こんな方法で同級生の爪白癬を根治したことがあります。1年以上かかりましたが、根気よく続けてくれました。だから爪白癬を外用療法で治すことは不可能ではないのですが、それなりの覚悟が必要となります。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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