よく噛んで食べよう

噛むことが大切だということは、どなたもご存知でしょう。でも食道ガンの予防にもつながるって知っていましたか?今回はその内容です。


年々噛む回数が減少しているとの報告があります。オカアサンヤスメで代表されるようにあまり噛まなくても食べられる献立が子供にも人気が高いそうです。このようなことから顎が退化してきていると指摘する学者さえいます。


ヒトが食べ物をおいしいと感じるには、味覚の他に食感や歯ごたえも重要な要素です。したがってやわらかい献立ばかりでは”おいしい”の一部分しか味わってないことになりますね。やはり歯ごたえがあるかたい献立も必要ですし、バラエティに富んだ食生活が送れるようになります。


ただ、やわらかい献立に慣れたせいか、一回の食事での噛む回数が減ってきているとの報告から食道ガンの増加を懸念する声もあります。


つまり、よく噛まないうちに飲み込んだ食事は、小さく咀嚼されていないために、食道を通過する時に食道粘膜を傷つけていきます。粘膜は修復されるのですが、修復を繰り返しているうちに変異した粘膜細胞が生まれる可能性があります。変異した細胞の中には悪性度の高いものもあり、これが大きく成長するとガンになります。


GERDやNERDと呼ばれる逆流性食道炎も最近注目されガン化に注意しようとされていますが、同じ理由で食道粘膜が傷つくのが原因です。また刺激の強い食事も同じ理由から注意が必要とされています。(強いアルコール・香辛料など)


自分で努力しても予防できないこともありますが、意識すれば噛む回数は増やすことが出来ますから、実行した方が健康のためにいいですね。かく言う私もあまり噛まずに食べる癖が出来上がっており、人様のことをとやかく言える立場ではないのですが・・・。


一口30〜50回が推奨される回数です。献立にもよりますが、たまには噛む回数を意識しながら食事をして見ませんか。


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