水痘と帯状疱疹

水痘(水疱瘡)は通常小児期に1回罹ると、後は生涯二度罹ることはないと言われています。現実には二度罹る方がいることも報告されていて、専門家でも意見が分かれているようです。


さておき、水痘ウィルスは治った後も体内の神経節に潜んでいるそうです。というよりも暴れる時期を伺っていると言った方が適切かもしれません。


暴れる時期とは?一般的には中年期以降で全般的な免疫力が低下した人が、疲労やカゼなどにより一時的にせよ更に免疫力が低下した状態になると暴れ出します。


暴れた結果が帯状疱疹です。帯状疱疹になるとウィルスによって神経線維に傷がつきますから、神経痛が残ることがあります。帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれ、有効な治療法がない難治の後遺症を残すのです。


低下した免疫能を上げるためにワクチンを中年期以降の適切な頃に打って免疫力を賦活させる方法(予防)や、帯状疱疹が出たら軽いうちに抗ウィルス薬を飲んで活動を押さえる方法(早期治療)があります。


帯状疱疹に使う漢方薬もありますが、抗ウィルス薬の方が確実で後遺症のことを考えてもお勧めできません。ただ抗ウィルス薬と一緒に漢方薬を飲めばより効果もアップするでしょう。日頃の体調管理に漢方薬を使用すれば予防効果も期待できます。


また有効な治療法のないPHN(帯状疱疹後神経痛)に対しては、漢方薬も選択肢の一つに挙げられると思います。実際にある有効例に希望を繋ぐのもいですよね。


今春の麻疹の流行も記憶に新しいと思いますが、HIVエイズ)や新型インフルエンザ、エボラ出血熱など、今後はウィルス対策が健康をめぐるキーワードになることでしょう。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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