早くもインフルエンザが流行

今朝の新聞を見ると愛知県でインフルエンザによる休校が載っていました。涼しくなってきたとはいえ早すぎる報告にビックリしています。


インフルエンザはインフルエンザウィルスによる感染症ですね。空気感染で広がるため大流行しやすいのが特徴です。空気感染といってもウィルスの進入部位は喉や鼻の粘膜から。通常は鼻で呼吸しますし、鼻には鼻毛や粘液があって異物の進入を防ぐ働きがありますから簡単に感染するわけではないのです。


鼻毛が直接ウィルスを防ぐわけではないのですが、乾燥や冷気から粘膜粘液を保護する効果もあり、間接的に感染防御に役立っていると思います。口呼吸をすると喉の粘膜が直接外気に触れますから、鼻呼吸よりは感染しやすいのです。目の荒いガーゼマスクでも感染予防効果は十分期待できますから、粘膜が弱い人や口呼吸をする人は使用されるといいでしょう。


粘膜は乾燥や冷気によって、粘液の働きが低下したり粘膜の一部が壊れたりします。ウィルスは機能が衰えた粘膜から進入すると考えられています。だからマスクを使用したりビタミン剤(B群のほかAやC)などで粘膜を保護することは重要です。


私は”うがい”に対しては疑問に思っています。粘膜に付着したウィルスが細胞内に進入までの時間は確か1分以内。仮に5分としても、5分毎にうがいをしなければウィルスを洗い流すことは不可能です。現実的ではないのですね。


よく使用されるイソジンは、細胞内に進入したウィルスには効果を示さないはずですし、粘膜を傷つける可能性があります。これでは逆効果ですね。うがいをするなら外出から帰った後できるだけ早くに温湯でするだけで充分でしょう。


普通感冒の大部分を占めるライノウィルスやコロナウィルスの場合は接触感染が中心となりますから、手洗いが有効です。漢方では体質を重視しますから、風邪をひきにくいベストコンデションを維持するために適切な薬を選びます。


カゼ・インフルエンザの本格シーズンが始まりました。予防のポイントは、粘膜の機能維持・手洗い・体調管理の3点かと思います。


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