メタボリックシンドロームの保健指導

昨日行われたメタボリックシンドローム研究会の講演より。昨日の講師は尼崎市保健師(だと思う)野口緑先生でした。NHKクローズアップ現代にも出演経験がある有名な先生です。


メタボリックシンドロームは、肥満という基礎問題があり、その結果血圧・血糖値・中性脂肪コレステロールが悪化することで、動脈硬化性疾患が進行する病態です。いわゆる生活習慣病ですが、それぞれが軽症でも複数の病気が存在すると動脈硬化の進行が早く進み、比較的若い年齢にもかかわらず脳卒中心筋梗塞などの致死性の動脈硬化性疾患に罹ってしまうことから注目されているわけです。


基礎に肥満があると内臓脂肪の脂肪細胞から、いろいろな物質が出てきます。それが血圧を上げたり、血糖値を上げたりすることがわかってきています。ここまでは理解している方も多いと思いますが、肥満が悪いと思っても実際どのように生活を改善すればよいのかで悩んでいるのです。


昨日の講演では保健師の立場からの実践例を示しながら、経過を話してくださいました。その結果、保健指導とは”自分の問題として気づくための支援”だということです。例えば8割の人が病死すると言われても、自分は2割の方に入ると考えるのが人の心理なのですから、どうすれば個人の問題として考えてくれるか工夫が必要なわけですね。


本来は医師向けの講演会ですが、医師・薬剤師・保健師など多くの方が聞きにいていました。医師からも質問が多く出ており、いかに患者さんに理解してもらうか悩んでいる様子が伝わってきました。


我々薬剤師は生活習慣病予防のために何ができるでしょうか。単に薬を調剤する・薬を販売するだけの薬剤師では、全く貢献できません。昨日の話を参考に、私なりにできることをやってみたいと思います。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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