食道機能障害について

昨夜の学術講演会のテーマは食道機能障害でした。耳慣れない病気”食道機能障害”とは、喉の閉塞感(つまり感)・嚥下障害(食物が上手く飲み込めない)などの症状があり、時に胸痛・呼吸困難・肩こりなどを伴うことがある病気です。


発症頻度は少ない方なので医師の関心も少なく、消化器専門の医師でも意識しないと発見しにくい病気だと昨夜の講師は言ってました。現在メインで行われる胃カメラではほとんど発見できないようですね。


発症頻度は少ないといっても喉の閉塞感を訴える方は比較的多いと思われますが。耳鼻科・内科を受診して器質的な異常が発見できなければ咽喉頭感異常感症として、安定剤やハンゲコウボクトウなどの漢方薬を処方されて終わるようです。


昨夜の講演は、病気の分類・検査法が中心でした。懇親会の席上同席した医師に治療法を尋ねたところ、ほとんどないとのこと。一般的に機能障害には漢方薬が有効なのでハンゲコウボクトウだけでなく多くの漢方薬を使いこなせる医師・薬剤師に相談するとよいでしょう。


私のところでも、ブクリョウイン・トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ・ハンゲシャシントウなどでの改善例があります。(純粋な食道機能障害ではないと思いますが)


胸痛を伴う例はもちろんですが胸部違和感があれば循環器の検査は必ず受けておいて下さい。心臓に異常がない胸痛では漢方薬を試したらどうでしょうか。また最近増えているGERD・NERDという病気でも喉の違和感が生じることがありますので、こちらもチェックする必要があります。


懇親会では、厚生連長岡中央病院副院長・富所先生や医師会長・大貫先生とも情報交換でき有意義に終えることができました。


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