先週、心療内科的手法で喘息発作を予防できることを紹介しました。心身症としての喘息にスポットを当てて治療することで頻繁に喘息発作を繰り返して入院している人(重症型)でも、発作の回数が減り入院回数が抑えられるのです。
喘息の発作回数を減らす方法には、心療内科的手法の他に漢方薬を使う方法があります。私のところで相談された方も、ほとんどの方で発作回数が減ったという印象を持っています。統計を取ってないので数字で現せないのが残念ですが、東洋医学会にも多くの報告があるはずです。
考え方としては、カゼを引きやすい方には表虚を治す漢方薬・水分代謝に問題があれば水滞を治す漢方薬・冷えがあれば温める漢方薬・・・・のように体質を考慮して適切な漢方薬を選びます。
繰り返す喘息発作は”気道のリモデリング”といって柔軟性が失われてきます。その結果イザという時気管支拡張薬が効きにくくなることも考えられ最悪の場合喘息死につながるかもしれません。
漢方薬以外では、レバコール・若甦・ブリルなどの栄養剤により発作回数が減った例も経験しています。虚弱体質の改善や体力の向上・粘膜の強化・サイトカインバランスの是正・などが発作の予防に働いたのでしょう。
喘息の標準的な治療に加え、心療内科的手法・体質に合った適切な漢方薬・漢方的な視点も入れた栄養剤の選択などにより身体の負担を減らし発作回数を減らすことができるのです。
この秋〜冬にかけて喘息の発作で苦しんだら、他に何が出来るか考えてみてはいかがでしょうか。
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