鬱滞性皮膚炎

ガソリンの暫定税率が切れる最終日の昨日は、ガソリンスタンドの周りは車で渋滞ができたところもあったようです。私も満タンにして備えましたが、田植えが終わったら真剣に自転車通勤を考えることにしましょう。


流れが滞るといろいろと障害が生じてきます。心臓を養う冠状動脈の流れが悪くなると狭心症心筋梗塞を起こします。手足の皮膚では動脈の流れが悪くなればシモヤケを起こし、静脈の流れが悪くなるとタイトルの”鬱滞性皮膚炎”となります。


2週間ほど前に80歳前後の男性がチラシを見たと皮膚病の相談に来られました。下腿前面(弁慶の泣き所)に直径7〜8cmくらいの赤黒い皮膚炎が確認できました。


下腿は重力に逆らって血液が心臓に戻らなければならないため、鬱滞しやすいのです。静脈瘤ができやすいのも、むくみやすいのも下腿です。


原因から考えて軟膏やクリームでは根本的な解決策にはならず、血流改善を目的に”生薬製剤2号方”を飲んでもらうことにしました。年齢から考えても速やかな回復は難しいとは思いますが、皮膚だけでなく全身の血行を改善することは大きなメリットがあります。


この場合、皮膚炎だからとステロイド軟膏を使用すると血管収縮作用により逆効果、注意が必要です。また治療をしなかったり不適切な治療が続けば、皮膚は壊死を起こし潰瘍を作ることになります。


手と違って自分の足をチョコチョコ観察する人は多くいないでしょうが、時々は自分の足を見て変わった様子がないかチェックする習慣をつけてみましょう。特に糖尿病を患っている方は脚の切断に直結しますから定期的に観察することが重要です。


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