ガンは全身病ととらえるべきかも

今日は自宅から自転車で来ました。約30分ちょうどよい運動にはなったと思います。エネルギーにして150キロカロリーですから1ヶ月続けると体重にして1キロ減る計算になります。エコにも少しだけ貢献したかもしれません。


さて昨日の学術講演会では「大腸がんの集学的治療」と題し東海大学外科貞廣荘太郎教授の話を聞いてきました。外科的な治療が中心でしたが、いろいろと興味深い話もいくつか聞くことが出来有意義な内容でした。


ガンで怖いのは転移があることです。そのため早期発見早期治療と言うわけです。ガンは一般的に進行度に応じて1〜4期に分けますが、第1期は局所にのみガンがある段階で転移はないとされています。


転移がないとされる第1期では局所のみを切除するだけで大丈夫なのですが、この時期にはすでに血液中にガンの断片が確認されることがあるそうです。早期がんでも5年生存率が100%にならない理由がここにあります。


最近の研究で手術+抗癌剤のほうが生存率が高いとの報告があり、がん治療のガイドラインが改められてきています。早期がんが見つかった時点で全身に拡がっているガンの種を抗癌剤で潰すことで生存率が上がるのです。


抗癌剤を使う時期も術前の方が術後に使用するよりも効果が高いようです。ただ2〜3ヵ月後に手術となりますので、この時間がもったいないようにも感じます。貞廣先生は1ヶ月程度で手術できるよう工夫されていますが、まだ議論の余地がありそうです。


今回の講演を聞いて、ガンの漢方相談でも手術前から抗ガン生薬を使っていく必要性を感じました。また早期がんの切除後の人でも抗ガン生薬を使うことで再発率が抑えられると考えました。


ガンは早期がんで見つかっても全身に種が拡がっている全身病と考える必要があるように思いました。がん治療のガイドラインが変わっているように漢方相談における薬の使い方も変化する必要があります。どんな分野でも参考になる話はありますね。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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