温シップと冷シップ

長岡市内の小学校では先週頃から運動会が始まっています。今週もいくつか行われるようですが、天気が下り坂で気になります。私のところは来週の土曜日で翌日曜日が予備日になっていますが、日曜は親戚の結婚式があるため天気が崩れないよう祈るしかありません。


運動をしていると打撲や捻挫は珍しくありません。私のように普段身体を動かさないものが急に動かすといろいろ障害が起こりやすいものです。打撲や捻挫に限らず筋肉痛や関節痛にシップは使われます。


あなたは温シップと冷シップをどのように使い分けますか?以前私は急性期に冷シップを慢性期には温シップをと説明してきました。恐らく同様の使い方をされている方も多いのではないでしょうか。


受傷後2〜3日間の急性期は損傷の範囲を拡げないよう、また損傷を最小に抑えるなどの目的で冷シップを使います。4〜5日以降の慢性期は損傷の回復を図るため、患部を温め血流を改善する(?)温シップが用いられています。


さて温シップは患部を温めるのでしょうか?答えはNOです。温シップの表示をよく見ると《温シップ》ではなく《温感シップ》となっていませんか。そうです、温めるのではなく温かく感じるだけのシップなのです。


実際に温シップを当てた患部の温度は冷シップ同様下がります。温シップであろうが冷シップであろうが患部を冷やすのです。このことを知ってから温シップを使うのをやめました。温感を与えるために大抵トウガラシエキスを使用しますが皮膚への刺激が強くかぶれることもあるからです。


今私がすすめる方法は急性期に冷シップ(消炎剤が入っていれば尚よい)を使います。慢性期に入ったらシップは使わずサポーター(保温タイプ)などで保護します。場合によっては使い捨てカイロを使用することもあります。


また治療日数を短くするためには受傷直後の応急手当が重要です。患部を冷やし、手や足なら心臓より上に上げて、損傷の拡大を最小に抑えます。これから身体を動かす機会が増えると思いますが、怪我のないよう準備体操をシッカリと行いましょう。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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