昨日はバタバタしました。運動会での挨拶を終え娘が走るのを見てから、体育館ステージ脇で礼服に着替え結婚式場へ向かい、食事とお酒を飲みながら携帯メールで諸行事の連絡をして、8時頃にはウトウトしていましたが”大河ドラマ篤姫”だけはしっかり見て寝ました。
さて時々、味覚に関する相談を受けます。「口が苦く感じる」「味がわからない」などです。味覚障害として有名なのは亜鉛欠乏による味覚障害でしょうか。でも単純に亜鉛欠乏と判断する前に全身の状態や味覚の以上が現れた頃の体調の変化などを確認する必要があります。
若い女性では貧血傾向の確認が大切でしょう。レバコールや漢方薬で改善することが度々あります。検査値に異常がなくても月経のある女性では試してみてもよいでしょうし、食事内容を確認することも大切です。
かぜ症候群の症状として、或いはかぜをキッカケに味覚異常が現れることがあります。副鼻腔炎などで嗅覚が傷害されても味覚に異常を感じます。これらの治療が優先されますが、漢方の考えでは少陽病期(進行度で分類した場合の中期)に味覚異常が現れるとされており、漢方薬が効果的と考えています。実際にも今まで何人かの相談を漢方薬で解決しました。
亜鉛欠乏は意外に多いとする報告もあるようですが、実際のところは血液検査などでないとハッキリしません。薬局での限界を感じますが、一部の亜鉛含有の医薬品の使用が効果的です。卸に頼んで亜鉛含有の高い製品を探しましたが、サプリメント・一般用医薬品どちらも調べた範囲では含有量に満足できる製品はありませんでした。
現状では亜鉛が必要な時は、亜鉛を含む胃腸薬を代用することになります。亜鉛は味覚異常だけでなく、難治性の皮膚症状・易感染・成長障害など多岐に渡り効果的とされています。困った時には試してみる価値が充分ある方法です。
心療内科相談・皮膚科の病気・漢方薬・生活習慣病・不妊症
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/
過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探してみてください。
メールは《Re:タイトル》でお願いします
hirohash@seagreen.ocn.ne.jp