ビタミンB群で心筋梗塞を防ぐ

薬を買ってもらって生計を立てている身ではあるが、極力少ない使用量で病気を改善したいと願う人は大勢いることでしょう。そのような情報も積極的に流すことで、薬の効果が上がるので情報提供は欠かすことが出来ないと考えています。


どなたの研究だったか覚えていないのですが(たぶん厚生労働省の研究員)、ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸の摂取が多い人は心筋梗塞に罹りにくい旨の研究結果を発表されました。


人は年齢と共にホモシステインという動脈硬化を進める物質が増加してきます。医師会の講演会でも数年前までホモシステインという言葉をよく聞いていたのですが、ここ2年ほど聞かないため一時的に取り上げられた話題で重要性は低いものかと思っていた矢先の発表でビックリしています。


ホモシステインは血管の内皮細胞(内側の細胞)を傷つけ、動脈硬化を進めるだけでなく、アルツハイマー型痴呆にも関係するとされています。特に葉酸が不足するとホモシステインの産生が増加するので、動脈硬化が気になる人は葉酸を意識した食事を考えるべきでしょう。


しかしビタミンB群は一つだけ多く摂っても効果的でないことが知られています。例えば葉酸を多く摂取してもビタミンB6が多く消費され、結果的にB6の不足を招きます。したがって食事であればバランスよく食べることが重要ですし、サプリメントでも混合されたタイプの製品が効果的です。


手持ちの資料では、ビタミンB6はレバー・バナナ・大豆・イワシ・卵に、ビタミンB12はレバー・魚介類・卵・チーズに、葉酸は卵・緑黄色野菜・牛乳に多く含まれています。


ただし卵が共通しているからと卵を摂り過ぎればコレステロールの摂取量が増えますから逆効果になりかねません。バランスよく摂ることが食事療法の基本であることを忘れずに頂きたいと思います。


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