なるほどドライアイ

先ほど長岡市内の十日町コミニティセンターで講演をしてきました。すぐ役に立つような実学としての内容でなければダメだと日頃から考えているので、マスクの効果と実際にマスクを使っての正しい使い方(実習)、冬だから入浴事故が出やすいので入浴事故とその対処法、を加えた内容にしました。60歳以上の方がほとんどでしたので、マスクの使い方は全くダメでしたね。教えた甲斐がありました。


さて先日送られてきた医療雑誌にドライアイについての記事がありました。ドライアイ患者数は約800万人とされ一般的な病気と考えることが妥当なようです。コンタクトレンズ使用者の増加・乾燥しやすい環境・パソコンの使用によるVDT症候群・などが考えられています。


ドライアイは単なる目の乾燥だけでなく、目がゴロゴロする等の異物感・目の疲れ・視力低下などの原因にもなり軽視できません。また乾燥原因を適切に考えて対処することも必要で、記事を見て奥が深いと感じました。


ドライアイをきたす全身疾患として、薬の副作用としてのSJ症候群・シェーグレン症候群を見逃さないようにしなくてはなりません。また目の表面を覆う涙液は油層・水層・粘液層の三層構造をしていることを考えて薬を選択することも重要です。


通常は水層の減少を伴いますので、涙液型の目薬を使うのですが、粘液層の減少には粘液成分(コンドロイチンやヒアルロン酸など)を使います。乾燥の度合いによって1日5回以上使う時には防腐剤の存在が邪魔になりますので、防腐剤のないタイプも考慮する必要もあるのです。


そんなことを考えると、例えば疲れ目を訴えてきた人には、どんな時目に疲れを感じるか・どんな仕事をしているか・コンタクトレンズ使用の有無・・・・と確認することがたくさんありそうですね。


あなたがドライアイで悩んでいるなら、きちんと相談できるところで一度目薬を選んでみてはいかがでしょう。場合によっては眼科医の診察を受けることも大切ですよね。もうすぐ花粉症の時期に入りますが、洗眼液の商品は粘液層を破壊しやすいそうですね。これもドライアイの原因になりますから使用される方はご注意を!

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