肥満は本当に病気しやすいか

農作業の忙しさは完全なピークを迎えていないのに、体力が低下したのでしょう日中眠気が襲ってきます。暇な時に昼寝でもすると楽になるのでしょうねぇ。お陰で日曜日の対人関係療法セミナーの予習がほとんど進みません、マズイです。


さて、肥満と病気の関係を示した具体的なデータが報告されました。今までも指摘されていましたが、改めて最新の報告も交えて紹介したいと思います。


肥満の程度の判定には一般的にBMI(肥満指数=体重÷身長÷身長)を用いています。この他にもウェスト/ヒップ比を使うこともあります。今回はBMIを基準にした報告です。


海外ではBMI30以上を肥満とすることが多いのですが、日本では30以上の肥満は少ないため25以上を通常肥満として扱います。BMIは22が標準と言われており、肥満指導などでも目標とされる値です。


多くの大規模研究(対象人数が多いため全体の傾向を反映しやすい)から、BMI22.5〜25が一番死亡率が低いことがわかりました。つまり”チョイ太”が一番健康的だということです。


ただし、25以上になると血管病を中心に死亡率が10〜50%程度上昇します。このことはメタボリックシンドロームとして昨年辺りから一般的に知られることとなっています。反対にBMIが低い場合、呼吸器疾患を中心に死亡する割合が増加します。


実際の医療統計を見ても、病気の治療日数・治療費などがBMIに関連して上昇していることが明らかです。
”チョイ太”以上の肥満(BMI25以上)は、死亡率も高く、死亡する前の医療費や治療にかかる日数も多く必要とされ、経済的にも時間的にも損をするということですね。

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