悲しすぎる清水由貴子さんの死

この4月から介護認定審査会の委員を務めています。介護者を抱える家族の苦労は経験した人でないとわからないでしょう。そんな苦労を打ち明けられる人がいなかったのでしょうか、同世代の歌手であった清水由貴子さんが墓地で自殺という形で発見されました。


ここ10年ほど自殺者は3万人を超えています。いろいろな理由があるのでしょうが、最終的には”うつ状態”になり自殺を選択してしまいます。私の住む長岡市でもヘルシープランとして”こころの健康づくり”をテーマにしてきました。


私も”こころの健康づくり”にメンバーとして関わり、それなりの成果は出したと思うのですが結果が出るのはまだ先でしょうね。どこに相談できる場所があるのか、あなたも今のうちに考えてみてください。


さて清水さんの場合、1人で頑張りすぎちゃったのかなと考えてしまいます。断片的な情報しか持ってないので、あくまで推論ですけど・・・。妹さんを責めるつもりも全くないのですが、残された妹さんには今後いろいろな負担がかかりますよね。


残念ながら亡くなった清水由貴子さんは生き返ることがありませんので、妹さんのフォローを誰かがしてあげなくてはならないでしょう。どなたか妹さんの精神的な支えになる方が身近にいることを願わずにいられません。


現在勉強中の対人関係療法(IPT)では、”うつ病”の回復において身近な支えとなる人が重要だと考えています。IPTでなくても誰しもそのように思っていることでしょう。


しかし現実は忙しい生活に振り回され、夫婦や家族でさえ充分気持ちを伝え合うことが難しくなってきています。他人であればなおさらなのではないでしょうか。現代社会は精神的に非常に危ない社会だと考えます。


このような社会だからなのでしょう、最近は精神的な不調を訴えて相談に来る方が増えています。以前は充分話を聞いて漢方薬を飲んでもらうだけで事足りたように思うのですが、最近は重症化し再発防止を見据えると精神療法・心理療法を併用する必要性を強く感じます。


その中で出会ったのが対人関係療法で国際的には”うつ病”に対する精神療法として認知行動療法と並び、高い評価を得ています。身近な人の言動により”うつ病”は良くも悪くもなるとされます。


清水由貴子さんには、残念ながら心を許せる存在が身近にいなかったのでしょうね。”うつ”を患う人のほとんどは、とてもいい人です。それだけに今回の報道は悲しすぎます。

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