車での熱中症

東京で開催された日本東洋医学会学術総会に出席してきました。疲れましたが、いくつか収穫を得ることが出来ました。今日からの相談に活かしてゆきたいと思います。このような学会に参加すると、参加費・交通費・宿泊費などで1回約5万円ほどの出費になりますが、実際の相談に直接役立つ生の情報が得られることが一番の収穫かと思います。


昨日の東京は夕方まで雨が降っていましたが、気温が上がっているため蒸し暑い日でした。県内は午前中くらいで雨が上がったのでしょうか、その後は気温もグ〜ンと上ったようですね。


4月くらいからはうす曇の天候でも、車内の温度は50度以上になることが確認されています。昨日県内の三条市で残念ながら乳児と幼児が車内で亡くなりました。熱中症の可能性が高いようです。


私がブログを書き出した2年ほど前から、毎年この車内での熱中症事故のことを指摘して来ました。農家の方ならビニールハウス内がすぐ高温になることを知っているでしょう。車内もビニールハウスと同様の構造ですから、40〜50度になるのに数分程度しかかかりません。


子どもは、大人に比べると体温の調節機能が未熟ですから、高温の影響をすぐ受けます。簡単に熱中症になると考えてください。しかもこれから湿度も上ることから更に危険性が高まるのです。


気温だけでなく湿度や輻射熱などの影響を考えて算出されたWBGT指数があります。黒球温度計(直径20cmくらいの黒い金属製のボールで輻射熱をはかる装置)を使うなど一般的には馴染みがありませんが、この指数が21度を越える頃から熱中症による死亡が増えてきます。


スポーツ関係者や肉体労働者などの管理者には是非とも知っておいて欲しい指標です。しかし今回の乳幼児の事故を考えると、一般の方にも普及させたい指標ですから天気予報を使って熱中症注意報を出すのが効果的かなと私個人では考えます。


本来なら東洋医学会での情報を書き込むつもりでしたが、今回は三条市での悲しい事故があったため、できるだけ多くの方に注意喚起するために熱中症をテーマにしました。高齢者の室内での熱中症事故も少なくありませんから、これからの時期はどこでも起こりうると考えて気をつけてください。

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