アルツハイマーは予防できるか

新型インフルエンザの定点観測で1医療機関あたりの患者数が1.0を超え流行宣言が出ました。沖縄は2〜3日前に既に20を超えてましたから爆発的な流行が伺えると思います。なぜ沖縄でこれほどの流行になっているのか?インフルエンザの流行パターンが亜熱帯型に変化していることを指摘する専門家がいる一方で、密閉空間での冷房の使用を指摘する専門家もいます。私としては前者を支持します。


昨日は長岡認知症フォーラムが開催されました。「アルツハイマー病バイオマーカーの現状とJ-ADNI」と題し東北大学加齢医学研究所加齢老年医学研究分野教授荒井啓行先生の講演がありました。


難しかったですねぇ。簡単に言えばアルツハイマーが発症する前に(認知症になる前に)CTやPETなどの診断機器を使用したり血液などの検査でアルツハイマーを早期診断して認知症を予防しようと言うことなのです。心筋梗塞を予防するために高血圧の治療をするようなものですね。


なぜ発症前に治療するかといえば治療費が安く済むからなのです。でも発症する人と発症しない人をどうやって見分けるかが問題となり、この見分け方を最新の情報として講演してもらったわけですね。ただ血液検査のように手軽な検査はまだ実用段階になく髄液を採取することから、課題はたくさんあるようです。


脳にアミロイドという物質が沈着し(第1段階)次にタウという物質が沈着します(第2段階)。その後、脳の神経細胞が死んでアルツハイマー型の認知症になると言われています。第1段階から発症まで20〜30年と言われており、なんとか早期に発見しようと世界の研究者たちは努力しているわけです。


世界に遅れをとられまいと頑張っているのが荒井先生を含めたJ-ADNIのメンバーですね。またアミロイドやタウを標的とした薬剤も開発されており検査方法の確立が薬剤の効果判定に必要なことから非常に重要な仕事と言えます(私には難しすぎましたが・・・)。


糖尿病や喫煙はアルツハイマーの発症を高めることがわかっています。今現在では、糖尿病にならないよう食事や運動に気をつけること、喫煙を止めること、野菜など抗酸化食品を積極的に摂ること、などが予防法として妥当なことだと思っています。

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