食が細い〜胃腸機能を高める

今28日の講演の準備に追われています。私ら薬剤師には薬について話して欲しいと希望されますが、薬の上手な使い方は究極には薬を使わないことなのです。ですから私の話は、〜如何に少ない薬で最高の効果をあげるか〜この部分を中心に話を進めることになります。またタイムリーな話題も入れたり印象に残るよう参加型で進めたりと工夫しています。今回は新型インフルエンザの話題は欠かせません。


薬を少ない量で効かすには、病態の把握に基づいた適切な薬の選択は最低必要です。そして軽視されていると感じるのが身体の問題〜食事・睡眠・排泄・社会環境など〜です。食事を例にとると、きちんとした食事を摂ることで病気を治す回復力も正常に働くわけです。


私の講演では栄養の話にも触れます。今病院でも栄養士を入れたチームで早期退院を目指しています。実際に栄養士が関与することで病気の回復が早まり入院日数の短縮ができていますから、入院するしないに関わらず食事の問題は大きいのです。


さて本もとの体質と言ってしまえばそれまでですが、食が細くてスマートな人が存在します。一般的には治す方法はないと考えられているかもしれません。当の本人は、たくさん食べられないと悩んでいるのに。


漢方の基本的な考え方は、胃腸に重点が置かれています。点滴などない時代ですから、薬を使うにも外用薬などの特殊なものは除き口から入れなくてはなりません。せっかく口から入っても吸収されなくては薬の効果は発揮されませんから。


そして胃腸の機能を高める漢方薬はいくつもあります。いくつもある中から体質に合わせて薬を選ぶことはどんな病気でも一緒です。ショウケンチュウトウ・ニンジントウ・ブクリョウイン・ハンゲシャシントウ・ホチュウエキキトウ・などは代表的な漢方薬ですね。


食が細い人は概して栄養不良の印象を受けますから、食事の補助としてレバコールを奨めます。胃腸の手術後などの状態でも胃腸に負担をかけることなく速やかな回復を助けてくれるなど実績に裏打ちされた優れた栄養剤です。もちろん漢方薬と併用することでお互いの効果が相乗的に高まります。


食が細くて風邪を引きやすかった千葉県のA君はオウギケンチュウトウを1年くらい飲んで丈夫になりました。子どもレバコールと若甦(薬用ニンジンの栄養剤)の組合せですっかり体調がよくなったBさんもいます。


食が細いとは、胃腸機能が低下しているため単なるビタミン剤などの補給では効果があまりあがりません。低下している胃腸機能を高める漢方薬が必要なのです。太りたくても太れなくて悩んでいるあなた、原因からきちんと治すように取り組まないとダメですよ。

 --------------------------------------------------

心療内科相談・皮膚科の病気・漢方薬生活習慣病不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/

過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探してみてください。
あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm

新型インフルエンザの情報はこちら
  ⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub13.html

メールは《Re:タイトル》でお願いします
hirohash@seagreen.ocn.ne.jp

講演の依頼に関しては、ホームページに掲載してある講演内容を参考にして、お申込下さい。