手洗いで手荒れが増加中!

昨日の会議は三条でなく新潟でありました。直前に会場を確認したので間違いなく会場につきました。昨日の仲間との会話でワクチンをどうするかとの話が出て、私は使わないと言いました。確かに亡くなっている人はいますが、全体の死亡率を見るとワクチン予防のメリットが然程感じられません。リスクの高い人に打ってもらった方が効果的とも考えられますしね。で、かかったら漢方薬で対応しようと考えています。


今インフルエンザ関連のマスクと消毒剤が品薄状態です。この状態では日常業務として必要な業種(医療・食品関係)に悪影響があるのではないでしょうか?冷静な行動を求めたいものですし、正しい情報が発信されるべきです。


その手洗いで皮膚科を受診する手荒れ患者が増えているようです。皮膚は角質層の外側に皮脂膜があり、皮膚を乾燥から守ると同時に皮膚の機能を保つ働きがあります。最近アチコチで見かける速乾性消毒液にはアルコールが入っていて、皮脂膜を流してしまいます。


皮脂膜の流れた皮膚はラップのない食品のように乾燥が進んでゆくのです、つまり手荒れの進行ですね。これを防止するには2つの方法が考えられます。1つは手洗いを止めることですが、この時期お奨めの方法とはいえません。


もう1つは手洗い後にハンドクリームなどで失われた油分を補うことです。毎年行っている手荒れのスキンケアを早めに行うことが重要ですね。そのスキンケアにもポイントがあります。


まずタイミング。手洗いをした後できるだけ速やかに保湿をしてクリームを使ったほうが効果的です。完全に乾ききらないうちにクリームを使うのです。状態によってはローションを使うことがありますが角質に水分があるときにクリームで覆わなくては意味がありません。


このタイミングを考えないで尿素の濃度が10%だ20%だと言ったところで五十歩百歩の違いでしかないのです。場合によっては20%のほうが滲みて刺激を強く感じるかもしれませんね。


次は基剤の使い分けです。基剤とは軟膏やクリームの組成のことですが、何でできているかによって、皮膚の刺激・薬の吸収・皮膚の保護力・・・などに差があります。私は重症度が上るほどクリームを使わずに軟膏を奨めます。軟膏はクリームに比べ使い勝手が悪いのですが、手荒れから手を保護する効果は高いのです。それでも使い勝手を考えワセリン基剤でなくプラスチベース基剤を使用します。


このあたりを、実際に使ってもらいながら覚えてもらえれば理想ですね。耳学問より体験の方が学習効果があるのです。でも今の時期なら早めにスキンケアを始めるだけで充分かと思います。


ひどくなってから治すのは大変ですし金額もかかりますが、予防のためのスキンケアなら全体では安くなりますからね。何事も早め早めに対処してくださることを願っています。

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