長距離ドライブとエコノミークラス症候群

この連休は日本薬剤師会学術大会で滋賀県まで出かけてきました。『薬局製剤活用の実際』と題して発表をするために、車で出かけてきたのですが琵琶湖はでかいですね。さすが日本一の湖だと感心するばかりでした。とんぼ返りでしたが、学校薬剤師活動で役に立つアイデアがあり今後のヒントになりそうです。


車で行ってきたので身体はほとんど動かないわけです。ちょうど地震の後、車の中で避難していた人にエコノミークラス症候群が多発した時と同様の状況が長時間のドライブ中に起きる可能性があります。


しかも高速道路とあれば水分摂取を控える人も多いのではないでしょうか?だとすればエコノミークラス症候群の条件が揃いますね。逆に団体旅行などで車中からアルコールが入る場合も水分が入ってもアルコールの作用で脱水になりますから注意が必要な点では同じと考えます。


対策はこまめに足を動かすのが一番です。エコノミークラス症候群の原因となる血栓はふくらはぎの部分にある深部静脈に出きることが多いとされます。ですからふくらはぎが大きく動くような足の動かし方が理想です。足首が大きく動くような動作がいいのでしょうね。


適度な水分摂取を進める医療関係者は多いのですが、私は漢方家として100%OKとは言い切れません。それは水分摂取が全て血液を薄めることにはならないからです。汗や尿として出る事が嫌で摂取を控える人にとってどれほど意味があることなのでしょうか?


水分摂取が血栓をできにくくするというエビデンスは確かまだありません。でも脱水が進むと血栓ができやすいから水分を摂っていれば血栓ができなくなるのではという推測ですよね。漢方家としては水分過多によるトラブルを多く相談してきていますから、現状は積極的に摂る必要性は少なく感じています(一般人)。


私は漢方的にはオケツを改善する漢方薬や生薬を活用すべきと考えます。オケツとは血液の流動性が悪くなった状態とされ、実際にオケツを改善する漢方薬で血液の流動性が改善したデータが富山大学(旧富山医科薬科大学)から出ましたからね。


水分の代わりにオケツを改善する漢方薬ならばトイレに行きたくなるようなこともなく、効果も3〜4時間は持続しますからせっかくの旅行をトラブルで台無しにしないで済むのではないかと思うのです。


こんなことにも注意しながら秋の行楽をお楽しみ下さい。

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