月曜日は回線の都合か何度か挑戦したアップロードが出来ず結局昨日のアップになりました。サーバーの関係でしょうかね?今週のように雨が続くと(太平洋側の人にはわからないかも知れません)気が滅入ってしまいます。良寛さんなら、「雨もまたよし」となるかもしれませんが凡人の私には無理ですね。雪が降らないだけOKとしましょう。
昨日は午後から日越コミュニティセンターで講演してきました。新型インフルエンザ・秋〜冬の皮膚疾患・栄養と生活習慣病・入浴時の事故対策、の4部構成で行い、概ね好評でホッとしています。やはり薬剤師も積極的に薬局外で活動すべきと考えています。
閉局後は学術講演会へ。『アテローム血栓性脳梗塞の治療〜血行再建と抗血小板療法〜』と題し、社会保険小倉記念病院脳神経外科部長脳神経センター、京都大学医学部臨床教授中原一郎先生が講師でした。
中原先生は外科医ですから開頭手術やカテーテル治療が専門です。いくつかのタイプの脳梗塞を示し、特徴や傾向を講演くださいました。
平成9年のデータでは、脳卒中の2/3は脳梗塞で1/3は脳内出血とクモ膜下出血です。脳梗塞も高血圧が関係するラクナ型梗塞は減少傾向ですが、糖尿病や脂質異常症が関係するアテローム型梗塞と心房細動が関係する心原性梗塞は増加傾向となっています。
心房細動は高齢化に伴い増えてくるのでワルファリンなどの抗凝固薬が用いられていますが今後も工夫が必要な状況ですね。個人個人で注意しやすいのはアテローム型でしょう。
糖尿病や脂質異常症にならないように、食事や運動などを見直すことで増加を抑えることが出来ると思います。なにしろ脳卒中の治療費はガン治療に匹敵するほどの医療費を使っているのですから。また脳卒中は後遺症が問題で、介護などにも多額な金額がかかります。
漢方家として何が出来るでしょうか?発症してしばらくの急性期は何も出来ません。予防に使う場合は一貫堂流で言うところの卒中体質がヒントになりそうです。また私が基本としている古方ではゾクメイトウが後遺症に使えると思います。
また、ゴオウやデンシチニンジン・ロクジョウなどにも文献を見ると魅力的なものがあり、ケースバイケースで使うことが求められるでしょう。脳卒中は後遺症を考えると、予防に力を入れるのが大切ですから、まずは生活習慣を見直してみましょう。
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