糖尿病は早期治療が大切

私の住む地方都市でも殺人事件があり、舞台となったところは自宅から5〜6km以内と非常に身近です。死体遺棄現場は1kmと離れていません。このような事件では被害者家族の心境に関心が向けられることは多くありますが、加害者(容疑者)と同居していた家族(特に配偶者や子ども)への心のケアは比較的関心が薄いのではないでしょうか。私は事件関係者と全く利害関係はありませんが、加害者家族の相談にのった経験から思っています。


糖尿病に関して新たなタイプの薬剤が開発されたので糖尿病関係の講演会がありました。昨日は『2型糖尿病の新しい治療戦略〜インクレチンへの期待〜』と題し、東京大学大学院医学系研究科代謝栄養病態学(糖尿病・代謝内科)准教授植木浩二郎先生による講演でした。


糖尿病治療において大切なのは血糖値を下げることです。但し、低血糖を起こすような状態は安定した血糖値管理とは言えず、身体にとって良いことではありません。ここが難しいところなのですが、この難しいことを私達の身体はこなしているのですから、身体の機能を長持ちさせることはとても重要なことなのです。


新たな薬剤はこの理想に1歩近づきました。非常に低血糖を起こしにくいのですが、重症化した糖尿病に対しては効果を疑問視する意見もあります。ただ糖尿病は早期(境界型の頃)に発見し、対策を講じる方が効果的だということです。他の病気でも早期発見早期治療は大切なのですが、糖尿病に関してはもっと大きな意味があるのです。


糖尿病は、透析や失明や足の切断に至る病気との認識は高いのですが、脳卒中や心臓病などの死に至る病気の原因にもなります。この脳卒中や心臓病を予防するために、早く治療を開始することが重要なのです。


植木先生に懇親会で質問してみました。「私ら薬局が早期発見に取り組むには、尿糖検査はどうでしょうか?」「食事のアドバイスはいかがでしょうか?」と。尿糖検査は大切だし食事指導も必要だと言われた反面、食事による効果を示したきちんとしたデータがないことも付け加えられました。


昨日の講演で私なりにまとめると、体重管理をきちんとすることが重要だと感じました。ストレスを食行動で解消する人も多いし、食事の楽しみを奪うことは決していいことではありません。だからこそ継続的に取り組める健康管理法(体重管理も含めて)を提案する必要があるのですね。


難しい課題ですが、漢方の食養生にもつながりますから頑張って取り組みたいと思います。

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