目薬との付き合い方

昨日は長岡市を含む広域共助のワークショップに参加しました。天候がよいのに屋内で会議があるのは、なんとなくもったいない気がします。やはりアウトドア派なんですね。


目薬は基本的に防腐剤が含まれています。そうしないと目薬の中で雑菌が繁殖してしまい、雑菌入り目薬を点すことになるからですね。でもこの防腐剤が目に悪影響を与えていることを知っていますか?


最近は傷の手当で消毒をしない方法が普及してきています。それは消毒薬が正常細胞を傷つけ回復を遅らせることがわかったからで、実際に消毒をしないほうが治りも早くしかも傷跡もきれいなことが普及している理由ですね。


目薬の防腐剤も同様に、角膜の上皮細胞(一番表面の細胞)を傷つけ剥がしていることが知られています。当然、使う回数が多ければ被害は大きいので、1時間おきに使うようなことは避けねばなりません。医師の指示がある場合は、このデメリットよりも目薬の主作用のメリットが大きいことを考慮しているはずですから已むを得ませんね。


では防腐剤が入っていなければ大丈夫かというと、残念ながら涙の成分に近い生理食塩水を使った場合でも傷ついていることが確認されており、目薬を使うこと自体が目の負担になっているようです。
もちろん、致命的な傷ではないのですが、できるだけ負担を少なくしたいものです。


さて、まず目薬を1日に6回以上使うのであれば、目薬と目の症状がピッタリしているか確認する必要があります。またどうして6回以上使うのか考える必要があるでしょう。医師・薬剤師に相談してみてください。


ドライアイなどで使う方なら極力防腐剤の入っていない目薬を選ぶことです。コンドロイチンやヒアルロン酸などの成分が使われていれば使用回数が少なくても防腐剤に触れている時間が長くなることから、防腐剤が入っていない製品の方が望ましいのです。


防腐剤は、瞼のかぶれを起こしやすいことも知られており、時々目薬の使い過ぎで眼瞼炎になっている方が来ます。適切な使い方が必要ですね。

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