薬局と心の相談

昨日は長岡市の健康プラン「長岡ヘルシープラン21こころの健康づくり部会」があったため、いつもより1時間程早く薬局を閉めて会議に向かいました。この部会の部会長を任されているため18:30の会議開始に間に合うよう行動するとこのようになってしまいます。来局頂いた方がいましたら、お詫び申し上げます。


この部会には薬剤師会理事という立場で参加しているのですが漢方薬を扱っていると、心身症うつ病パニック障害神経症・不安症など多くの心の疾患に接する機会もあり、心療内科学会会員・訪問心理療法士でもあることから私が最適だと思います。


最近は心の病に対する認知が高まってきていますが、特に地方においては他人の視線を気にする傾向が強く、精神科・心療内科などの専門科に対する敷居はまだまだ高いと言えます。かと言ってカウンセリングだけで解決できるほど軽い相談ばかりでもありません。


心の病に関しては、軽症ならカウンセリングを含めた心理療法と社会的支援、中等症以上なら更に薬物療法を追加するのがいいのでしょうが、医療現場ではカウンセリングや心理療法はあまり積極的でない様に感じています。(私のところに相談にいらした方の話から想像しています。)


心の病を他人に悟られずに気軽に相談できる場として、薬局も挙げられるのではないでしょうか。相談によっては専門家に紹介することも可能です。しかし現実的には、相談を積極的に受ける薬局は減少しており、調剤薬局やドラッグストアの薬剤師には無理かもしれませんね。残念なことですが、時間的余裕やコストを考えると取り組めないのでしょう。


それでも私は続けたいと思います。相談を受けた場合に、浅い知識ですが一通り知っているつもりですし、対処する方法(漢方薬や牛黄製剤・カウンセリングなどの心理テクニック等)もあるので引き受けられるのです。実際に効果も上っていますから、これらの対処法の有用性もあります。


私のところには、治療を受けても症状が改善しない方(心身症の可能性あり)・安定剤や睡眠剤を減らしたい方・医師と相性が合わない方・などが相談に来られます。別の医師を紹介することもありますし、漢方薬等を飲んでもらうこともあります。アドバイスだけで終わる方もあり色々です。


ストレス時代と言われる現在、多くの薬局で取り組んでくれたらいいなと思っています。私も講演などを通してストレスの対処法を多くの方に伝えるなど、できる限りのことをやりたいと考えます。


心の病・皮膚病・不妊症と婦人病・漢方薬
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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