心肺蘇生法が進化中

今心肺蘇生法の資料をまとめている最中です。来週娘の通う小学校で心肺蘇生法の講習を頼まれているので、今までの資料では内容が古くて使用に耐えないと判断しました。10年前までは、日本赤十字社の救急法指導員をやっていたのですが、年々(最近は特に)新しい内容が盛り込まれて改定されてきています。


これは現場での報告をもとにより簡単にすることで、誰でも効果的な実技が実施でき、救命が期待できる方法を普及させようという姿勢の現れです。心臓が止まった時点では、一番近くにいる人が、すぐ心肺蘇生法を行うことが救命の条件であり、そのためには誰でも簡単にできる必要があるのです。


またAED(自動体外式除細動器)の普及もあって、AEDを使った蘇生法も普及させなくてはいけません。AEDは娘の小学校に今年配備されることになったそうで、AEDを使った蘇生法の資料を作っているところです。


最近はAED・AEDとAEDを耳にする機会が増えていますが、AEDも万能ではありません。名前のとおり、除細動を行う機械なので心室細動などの一部の不整脈に効果があります。心臓の電気リズムの乱れを一度リセットすると言えばいいでしょうか。


リセットしても、リズムが戻ってくる保証はないので、すぐに心臓マッサージと人工呼吸のセットを行うのです。今までよりも心臓マッサージが強調されています。それだけ心臓を止めておくことが有害だということでしょう。心臓を止める時間(心臓マッサージをしない時間)は短ければ短いほどいいという内容です。


AEDもプログラムの古い機械と新しい機械がしばらく混在します。このあたりは混乱を招きそうですが、基本は心臓をなるべく止めないということで考えてください。チャンスがあったら講習を一度受けられるといいでしょう。今まで受けた方も余りの簡略さに驚くかもしれません。


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