家の周りの土手や空き地を見ると、カラスビシャクの花が咲いています。一度見ると印象的な姿から決して忘れることのない植物なのですが、普通の人はまずわからないでしょうね。
このカラスビシャクの根が芋のように塊になるのですが、この塊を生薬名では半夏といいます。24節気に”半夏生(ハンゲショウ)”というのがありますが、ちょうどこの頃花の時期を迎えます。
半夏は漢方では重要な生薬で、主に上半身の余分な水分を排除する働きがあります。吐き気や嘔吐、つわり、めまい、メニエール病、頭痛、アレルギー性鼻炎、喘息、咳、などに欠かせないものです。
この半夏は独特のえぐ味があり喉を刺激することから、必ずといっていいほどショウガと組み合わされて使われます。最近、この組合せで病院の救急外来を受診するほどの激しい吐き気とめまいに悩む男性に使用して劇的に効きました。
ホタルが見られるような場所なら、見つかるはずです。図鑑で確認して探してみてください。独特の形できっと印象に残るでしょう。
皮膚病・生活習慣病・心の病・漢方薬
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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