皮膚の相談が増えてきました

暖かくなってくると、皮膚病の相談が増えてきます。皮膚病の大部分は炎症性疾患(湿疹・皮膚炎・じんましん)なのでステロイド軟膏を使えば、たいていは治まります。ただ、炎症の強弱・皮膚の状態・使用部位などによって適切に使い分ける必要はあるのです。

ドラッグストアなどセルフ販売の店でも、ストロング級のステロイドが相談なしで買えるので、時々大胆な使い方をしている人に出会います。私は臆病なくらい弱い薬を勧めますが、カミソリのような効き目を期待する方からすると、不安になるかもしれません。(でも基本の2週間ルールを守るようにしています)


弱い薬で効果をあげるには、薬の選択が正しくないといけません。したがって皮膚の状態を観察させてもらったり、発症の様子や経過を聞いたりします。当然時間がかかりますが、相談に来られた方には丁寧に接してもらえたとの印象が残るのでしょう。紹介されて相談に来る方もいらっしゃいます。


経過の中で重要なのは、どのような薬を使用して効果はどうかということです。どのような薬を選べばいいのか参考になるのですが、残念ながら半数の方は曖昧なのです。薬を使わなかった方は問題ないのですが、今の皮膚状態が、どんな薬で今の状態になったのかがわからないと悩むんですね。


例えば、どの強さのステロイドを使ったのか、抗真菌薬を使ったのか、殺菌薬を使ったのか、などです。どの薬を使ったかで皮膚の反応は変わりますので、本来の皮膚病の状態とは違った状態になっているのですね。


そこで推理をするわけですが、大抵はステロイドを使ったと仮定して推察していくのです。私のような凡人が名探偵コナンのように的中するには、数多くの証拠が必要なのだということを今回はわかってください。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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