皮膚のカビ

ここ長岡ではソロッと梅雨が明けるかというほどの久しぶりの高温の予報。ジメジメとした梅雨の時期といえば、カビが付き物ですが、今年は皮膚のカビも多く経験しました。


皮膚は本来、外からの刺激に対して身体を守る組織です。そのための栄養補給路としての真皮と4〜5層の表皮(透明層のある部分と内部分があるので)で覆われ、汗や皮脂でバリア層を作り毛で全身が包まれているわけです。


この刺激には、日光や薬品などの化学物質・温度変化に加え、細菌・真菌(カビ)・虫等が含まれます。これらの刺激に対して皮膚は炎症という反応を起こします。赤く腫れて痒みが生じますが、この炎症を抑えるために一般的にステロイドが使用されます。


このステロイドは強弱を問わなければ薬局・薬店・ドラッグストアでも手軽に手に入れられ、現在は過剰に使われているような印象を私は持っています。但し適切に使用すれば、これほど有益な薬剤もないと思いますし、なければ困る薬の代表です。


ただ過剰使用によって本来守らなければならないカビなどに対して容易に感染を可能にしている現実があります。最近、続けてこのような経験をしたものですから、意外と多いケースかもしれません。


カビに対して抗真菌剤があり、比較的治るのも早いのですが、治りにくい皮膚病の時はカビの感染を疑って皮膚科の専門医や皮膚に詳しい薬剤師に相談してみるのもいいでしょう。その時には今まで使用した薬が判るようにしてあると、我々は判断がしやすくなります。


漢方薬生活習慣病・心の病・不妊症・皮膚病
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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