土用の丑の日

昨日7月30日は、土用の丑の日ということでウナギを食べられた家庭も多かったでしょうね。江戸時代の学者、平賀源内の発案だったということです。


この土用は、立春立夏立秋立冬の前に約20日間、年4回あるのですが立秋前の土用だけが有名になっています。中国の思想”五行説”では”土”が万物の中央に位置し、年配の方なら「土用に造成などの土いじりをすると障りがある」というような言い伝えを聞いたことがあるのではと思うのですが、土用は特別な期間と考えられていたようです。


真偽はともかく年配の漢方家の中には「手術をするなら土用は避けた方がよい」という方もいます。季節の変化にあわせて私達の身体も季節に合うように変化をしているというのが漢方の考えでもあり、土用は体のバランスを崩しやすい時期だという忠告かもしれません。


土用の間は”脾”の働きに影響が現れ、ストレスの多い現代社会では特に弱りやすいのでしょう。漢方でいう”脾”の働きは、食物の消化・吸収のほかに元気の源という考えがあり、いわゆる夏バテと関係が深いと思われます。


その点では、脂が乗り切る前のウナギは非常に理にかなった食物なのでしょう。ウナギにはビタミンAやDも豊富に含まれ食欲が低下しやすい夏場の栄養補給にも重要な食品ですね。


長岡では梅雨明けが未だです。あと1週間程度で立秋になりますが、秋になってから梅雨明けなんてことにならないように願いたいですね。


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