ビールと痛風

新潟県にも久しぶりの雨が降りました。35度以上の日が連日続けば、身体は参りますね。私は本来日本酒党なのですが、暑いこの時期はビールです。冷えたビールが今年は相当消費されたのではないでしょうか。


ビール好きの男性にとって、気になるのが尿酸値です。気にせず飲めるのは若い頃だけで、中高年となれば注意しないと”痛風発作”という爆弾に悩まされることになるからです。


痛風というのは尿酸という物質が身体に溜まってくる病気です。強烈な痛みが襲うため”風に当たっても痛む”ところから病名がついたのでしょう。尿酸が高くても痛風発作がなければいいと考えている人がいるかもしれませんが、大間違いです。


尿酸が高いと、血管の動脈硬化が進行するので整形外科の病気というより内科の病気ですから”高尿酸血症”と呼ばれることが多くあります。この尿酸値はビールを飲むと増えやすいので、ビール好きの人には悩みの種ということですね。


尿酸は細胞内の核酸が分解されて出来ますから、細胞の多い食品を摂取すると尿酸値が上ります。ビールだけでなく、枝豆、たらこ・イクラなどの魚卵類にも多く含まれますので、ビールを飲みながら枝豆を食べたりするのは最悪の結果を招きます。過去は美食家に多い病気とされていましたが、現在は美食家でなくても罹りますから、食生活が豊かになった証拠ですね。


ただ痛風は男性に多い病気ですから、ホルモンなどが関係しているのかもしれません。また某医学部教授が「ビールを飲んでも痛風が治る」という趣旨の本を書かれましたが、薬を飲む前の食事療法は全ての基本ですから私は賛同できません。


この尿酸は尿から排泄されますが、野菜や海藻を多く摂ると尿酸が排泄されやすくなります。一般的には美食を改め粗食にするとよいと覚えていただければいいのです。ま、暑いからと肝臓はじめ身体を壊すほど飲まないように気をつけましょう。


皮膚病・漢方薬生活習慣病・心の病・不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/