うるしや銀杏にご用心

爽やかな秋晴れに「天高く馬肥ゆる秋」を感じる今日この頃です。我家の食卓にキノコが上り、稲刈りも終わった安堵感と共にしみじみと味わっています。


秋の味覚の一つキノコを採りに、近隣の山に入る人が長岡では多くいます。今時分は天気さえ良ければハイキングにも最適ですから、家族揃って出かけるファミリーも多いのではないでしょうか。


私が毎年行っている”親子薬草観察会”では、必ずうるしの木を教えるようにしています。地元の方以外はピンとこないでしょうが、悠久山という小高い丘が市街地のハズレにあります。桜の名所でもあり老若男女問わず市民に広く利用されていますが、ここでもうるしの木をたくさん見かけます。


うるしの木は、知らない人にとって気がつかないだけで実は身近にあるのですね。だからうるしの木を教えてあげると、皆さんビックリしてうるしから離れます。でも直接触れたりしなければ大抵の方は何もないようですけれど。


ところが敏感な方にとっては、最悪です。うるしかぶれは、非常に強い皮膚炎を起こし、最強のステロイド軟膏を使用しても10日以上治りません。私も以前相談を受けましたが、漢方薬を使いながら1週間以上かかりました。多少短くできた程度ですね。


民間療法の本に、沢蟹の絞り汁・栗のイガの煎じ液などをつけるとよいと書いてありますが、実際に試したことがありませんから効果の程はわかりません。


また街路樹として広く植えられている銀杏(イチョウ)にも皮膚炎を起こす物質が含まれており、特に果実でかぶれる方が多いようです。うるし同様なかなか治りにくい皮膚炎ですから、気をつけるに越したことはありません。


用心しながら秋の味覚を楽しみましょう。ただし冬眠しない我々は肥ゆるほど食べるのは、いけませんよね。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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