くも膜下出血に倒れた木原さん

女子スイマーの木原さんが、くも膜下出血で突然逝去されたとの報道が先日ありました。たしか59歳の若さだったと思いますが、40歳を過ぎたら高血圧を含めリスクは高くなりますから用心しましょう。


用心しようといってもほとんど気をつけようがないのかもしれません。くも膜下出血のほとんどは、脳動脈瘤などの脳動脈奇形だといわれています。これらの部分では血圧の上昇に耐えられず常に破れやすい危険性を持っているといわれます。


破れた時がくも膜下出血なのですが、脳動脈瘤などは生まれつきあるらしく瘤ができるのを予防する方法はありません。したがって出来やすい生活習慣があるわけでなく、気をつけようがないのかもしれません。


動脈瘤脳ドックにより発見されます。当然発見されても症状はありませんから、皆さん一様にビックリされるようです。発見された後でクリッピング術や脳塞栓術を行って予防する方法もありますが、これらの方法もリスクがあるため、脳外科の専門医の間でも是非が別れているとのことです。


唯一できることといえば、血圧管理なのかもしれません。通常であれば脳血管は200以上の血圧にも耐えられるそうですが、脳動脈瘤の部位ではもっと低い血圧で破裂しますから血圧を上げないように気をつける必要があります。


特に朝起床後の血圧上昇はモーニングサージと呼ばれ、くも膜下出血を始め脳卒中のリスク要因として重要です。私が血圧を下げる作用のある牛黄を起床後すぐ飲んでもらうのは、このモーニングサージを極力抑える目的があります。(頓服薬としても使えるくらい牛黄には即効性もあります)


全体の血圧管理は、医師の薬を優先しながら、降圧薬では足りない部分を補うよう、漢方薬や牛黄・田七人参・生薬製剤2号方・ササヘルスなどをコストと相談しながら選択します。


それでもクリッピング術や薬局での予防策を行う方は非常に少ないと思われますので、一番大切なことを最後に述べます。くも膜下出血は命に関わる急性の病気ですから、一刻も早く医療機関に運ぶこと、特に脳外科の充実した病院が一番です。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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