しらみが流行?

1週間ほどの間に、しらみの相談を2人受けました。1人はケジラミ、もう1人はアタマジラミです。今流行っているの?って感じです。


しらみは成虫を見つけられれば診断は容易にできますが、通常毛髪の根元に産み付けられた卵を確認することで診断されています。しらみに使われる薬は医療用にはなく、薬局でスミスリンという商品が唯一の治療薬になります。


アタマジラミの相談は子供でしたから、子供同士の接触により感染する可能性も高いのです。必要によっては学校へ連絡して感染の拡大を防ぐのも重要な役目です。


ケジラミは20代の男性でした。ひょっとしたら性感染症の可能性を考える必要がありますし、結婚されているなら奥さんや家族への感染も疑わなくてはなりません。


これらの感染が疑われる時は、一人だけ治療しても感染源が身近にあり続ければ再感染の可能性がたかいからです。しらみの生涯を考えて2〜3日置きにスミスリンを使って成虫を殺します。卵の状態では効果がないので3回くらい繰り返すことで完全な除去ができるだろうと考えられますが、1週間程度後に確認して卵の有無を調べましょう。


最近はスミスリンに抵抗性を持ったしらみが増えていると聞きました。効かない場合は他の殺虫剤を使用するしかありませんが、自分で作るしかありません。安全性を考えると生薬で殺虫作用のあるもので代用したいものです。


尚しらみの卵は見慣れれば間違えることはないのですが、フケやヘアキャッスルというものと間違えやすいので、皮膚科医や皮膚病の専門家から確認してもらうのがいいでしょう。


漢方薬生活習慣病不妊症・心の病・皮膚病
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/