アトピー性皮膚炎の著効したケース

市内の病院に勤める薬剤師さん(女性)から嬉しい報告がありました。彼女はアトピー性皮膚炎で何年も悩み、数件の皮膚科医を受診し治療を受けていた方です。


治療はお決まりのコースでステロイド軟膏(Very Strongクラス)と抗ヒスタミン薬の内服でしたが、痒みは治まらず夜中に掻きむしって出血するほどの状態だったそうです。


通りがかりに看板を見て相談に来たのが前回です。詳しく話を聞いた結果、漢方的には血虚をベースにした表虚から皮膚炎を発症しているようでした。全身症状を考慮して使用した漢方薬はトウキケンチュウトウ。


保湿を目的に尿素配合のローションも使用してもらったのですが、あれほどひどかった痒みも3日ほどでほとんどなくなり、熟睡もできるようになったと喜んでいました。新しい皮膚炎の発症もなく短期間で著効したケースです。


身体のヒズミや問題が時間をかけた相談により推測した通りの結果だったから効いたのです。血虚と表虚の状態になりやすい体質だからと説明し、血虚と表虚を治す生活法をアドバイスして私の相談は終わりにしました。(完治するまでもう少し時間はかかりますが)


現代医学と漢方医学は視点が異なります。それぞれの長所短所を知って上手に使いこなすのが重要だと思います。アトピー性皮膚炎の相談は、近年より複雑になってきている印象を受けていますが、詳しく話を聞いて問題点を見つければ治癒に至るということを再認識できたケースでした。


アトピーに限らず、難治性の疾患・悪性疾患・最近増加している機能性疾患などに漢方薬の活躍の場があるように思います。漢方的な考え方ができる、本当に漢方に詳しい医師薬剤師に相談してみてください。


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