以前知り合いから”声枯れ”に効くキョウセイハテキガンはあるかと尋ねられたことがあります。その方の知人から、声の出が悪くなった時にいいと教えてもらったのだそうです。漢方薬だから扱っているだろうと思ったのでしょう。
キョウセイハテキガンは煎じ薬で作ることが可能なのですが、某メーカーのキョウセイハテキガン製剤でなければとの様子でしたので、そのメーカーと取引のあるドラッグストアに行ってもらいました。後日、無事見つかったと報告を頂きました。
さて漢方薬は数千種類以上に及ぶ処方があると言われています。その処方のルーツを探ると処方毎にいくつかのグループに分類できます。ここでは出典などで分類することにしましょう。
漢方を学ぶ時、出典のいくつかを参考テキストにして勉強します。その時のテキストの選び方で漢方治療の考え方に特徴が現れますが、これを流派というように表現する場合があるのです。大きく分けると古方系・後世系・中医学系にわけられます。
治療方針に特徴があるので、古方系で治らなかった病が後世系や中医学系で治ったり、その逆があったりします。私は古方系の勉強を重ねてきましたから後世系や中医学系の薬はほとんど使ったことがありません。ただ考え方が違うだけで、治療法の優劣や薬の優劣とは全く関係ありません。
キョウセイハテキガンは後世系の薬で、知ってはいても使ったことがないのですが、古方にも”声かれ”に使う漢方薬はあるので今まで困らなかったわけです。○▽社のAという商品が欲しいとの希望にはドラッグストアにかないませんが、◇▼○の症状を改善する薬はないかとの希望には応えられます。
残念ながら薬の品揃えは多くありませんが、相談のレパートリーはかなり広いと思います。難病・奇病などと大袈裟なことは言いませんが、気になる症状があれば一度ご相談下さい。
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