鎮痛薬でおこる頭痛

薬剤性頭痛なる頭痛があることを知っていますか?もともと偏頭痛などがあって鎮痛薬を使っているうちに薬に依存する形で現れる頭痛があるのです。慢性頭痛の1割を占めるとの報告もあり珍しい頭痛ではありません。


1ヶ月に4〜5回以上鎮痛薬のお世話になる貴方、ひょっとしたら薬剤性頭痛を起こしている可能性があります。頭痛を専門とする神経内科や脳外科の医師に一度診察してもらってください。


鎮痛薬の使い方って難しいと思います。本来は身体の異常を知らせ休養させたり何らかの異常を知らせるのが痛みの発生です。ですから鎮痛薬を使って痛みをなくしても根本の異常が解決されなければ身体は壊れるかもしれないのです。


ただ痛みに伴う組織の炎症を放置すれば更に悪化する場合もあり、単なる対症療法とは異なる場合もあります。が、ほとんど対症療法的に使われているのが現実でしょう。


私は痛みを少し残すくらいの使用量を勧めています。漢方を勉強しているお蔭で、漢方的な見方で痛みの原因を探り生活上のアドバイスをしています。慢性頭痛の方でも生活を見直したことで鎮痛剤を使わなくなった方もいます。


ただ痛みは本人にすれば辛い症状なので鎮痛薬を上手に使って痛みを抑えるようにしなければ相談してくれる方がいなくなります。が、鎮痛剤の乱用は避けなければならないというジレンマで悩んでいるのです。最初から漢方薬を使った方が早く解決する場合も多いように感じます。


薬の中でも鎮痛剤は抗生物質と並び使用量も多く副作用の頻度も高いものです。ですから極力少ない量で効果を発揮するようアドバイスするのが薬剤師の役目だと思います。


頭痛や生理痛は早めのタイミングで薬を使用するのが少ない量で効かすコツなのですが、1ヶ月という期間でみると4〜5回以上使用する時は違う方法を組み合わせて使用回数を減らす必要があります。


使用回数を減らすために我慢すれば痛みを抑えきれず結局使用量が増えるかもしれません。この見極めが大変難しいのです。慢性頭痛の1割程度の方は使用法や薬剤選択に間違いがあったと考えるのが自然でしょう。


たかが頭痛なのですが、あなたの頭痛もひょっとしたら薬剤性の頭痛かもしれないと考えてみてください。慢性頭痛があるなら、できれば頭痛日記をつけ引き金となる生活(食事・生理周期・ストレス・時間帯・夜更かしなど)を確認して、生活を変えてみてはいかがでしょうか。


漢方相談も含め、鎮痛薬のいらない生活のためにアドバイスさせていただきますね。


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