七草粥に思う

本日1月7日には七草粥を食する習慣があります。と言っても我家では(新潟県では?)雪のためか食べた記憶がありません。本来は旧暦で行う行事なので雪国にとっては実現しにくい行事ですよね。その代わり”七日正月”と言って11日の鏡開き、15日の小正月と共に祝ってきました。
民俗学のブログではないので話を健康関係の方向につなげたいと思います。


通勤途中のカーラジオでは七草粥の効用として、年末年始からの暴飲暴食で無理が続いた胃腸を休める意味合いがあるとコメンテーター(どなかたわかりません)が話していました。また春の若芽を頂くことで伸びるエネルギーを身に付けるとも言っていたかと思います。


他にもあるのかもしれませんが私が聞いたのは上記の2点です。漢方家の私としては胃腸を休めるよりは伸びるエネルギーを身に付けることのほうが重要なのではないかと思います。


春=木の芽時にはうつ病など精神の病気が増えるそうです。
自分の気持ちを上手く表現できないと自分の殻に閉じこもってしまいますが、上手いヘタに関わらず表現するパワーや活動する力を付けるために山菜も含め若芽のエネルギーを頂くのではないでしょうか。


秋〜冬に蓄えた栄養や邪気を上手く排泄できないと皮膚という排泄器官から排泄される諸物質が皮膚病の元になると知り合いの食用研究家は話します。皮膚病でなくても蓄えすぎた栄養は糖尿病・メタボリックシンドロームという形で病気の元になります。


栄養学的には、おせち料理を中心とした献立で不足しがちなビタミン類を補うという見方もできます。乱れた食生活を改善するための生活の知恵が”七草粥”なのですね。必ずしも春の七草にこだわらず、青い若芽を数種類食材の中に取り入れることが七草粥の主旨だと思います。


漢方薬生活習慣病不妊症・心の病・皮膚病
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