血圧計の数字から

日頃血圧計を使って健康管理をされている方は多くいることと思います。ほとんどの方は最大血圧(上の血圧)をまず気にされるのではないでしょうか。そして最小血圧(下の血圧)を見て基準値と比較して一喜一憂されているのでしょうね。


最高血圧140以上・最低血圧90以上が、現在の高血圧の基準です。しかし家庭血圧では最高血圧135最低血圧85が基準になっていますから、ご注意下さい。


最高血圧は心臓が収縮して血液が全身に送り出されるときの血圧です。この数値が高ければ血管や全身の臓器に与える衝撃が大きく、動脈硬化が進んだり臓器寿命が短くなります。


最低血圧は心臓が拡張する時の血圧ですが、血管の弾力性があるために0にはなりません。血管の弾力性(動脈硬化度)の目安と理解していいでしょう。そのため50歳を超えると最低血圧は下がる傾向を示します。


最高血圧最低血圧の差は脈圧と言いますが、脈圧が高いということは、最高血圧が高いか最低血圧が低いかとなり、動脈硬化が進行した状態と考えられます。脈圧が65以上では心筋梗塞など心臓病の大きなリスクとなることがわかっています。


血圧によるダメージも高齢者ほど影響が大きいのは、それだけ多くの時間をかけて傷つけられてきたからで、このことは脈拍数が高いほど同様に影響が大きくなることを意味します。


脈拍数60の人と脈拍数80の人を比べると、
 60の人が10年で受けるダメージを60×10=600
 80の人が10年で受けるダメージは80×10=800
となり、80の人は8年未満で60の人と同じダメージを抱えることになります。


単純に解釈すれば寿命に10年で2年以上の差がつくことになります。生活習慣病が気になりだす40歳をスタートとすれば70歳の頃には、この差が6〜7年にもなる計算です。ブラコポールズらは65以上の脈圧と80以上の心拍数を《死の結合》と呼んでいます。


普段あまり気にしない脈圧と心拍数でしょうが、このような意味を含んでいることを知っておいて下さい。
本来の血圧には、まだまだ難しい理論もあるのですが、とりあえず簡単に説明しました。


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