普段あまり夢を見ないのですが、久しぶりに見た夢に高校生の頃、好きだった女性が登場し楽しい時間を過ごしました。目が覚めたら《正真正銘の夢》だったわけですが、しばらく気持ちよく仕事に励めそうです。
以前から指摘はしていたのですが多勢に無勢、おのれの力量不足を嘆くしかなかった事柄に”殺菌剤のうがいは逆効果”があります。今回医療系のメールマガジンに興味深い記事が載りましたので紹介します。
京都大学保健管理センター所長の川村孝氏は2002年から2003年の冬、全国18地域で387人を「水うがい群」「ヨードうがい群」「うがい介入なし群」の3群に分け、2カ月間、風邪の発症を追跡しました。
「ヨードうがい」とは一般的にはイソジンの名称で使われているうがい薬です。コマーシャルもバンバン入りますし、医師もよく処方します。
調査の結果、一番効果があったのは「水うがい」で「うがいなし」に比べ4割カゼの発症を抑えることが出来ました。気になる「ヨードうがい」は「うがいなし」と同じで効果がないことがわかりました。
風邪のウィルスはインフルエンザウィルスも含め200種類以上あるといわれます。呼吸や手を介して鼻や喉の粘膜に付着したウィルスは10〜30分で細胞内に進入し、感染が成立します。
うがいをしても30分毎にうがいをしなければ粘膜のウィルスを洗い流せないのです。ただウィルスが細胞に侵入する前に粘液があり、またブラシのような繊毛があり、ウィルスの進入を遅らせているのです。
ホコリやゴミに含まれるプロテアーゼという酵素が粘液や繊毛を破壊してウィルスの進入を促進するという報告があります。「水うがい」の効果はプロテアーゼを洗い流して粘膜を保護することで効果を発揮している可能性が考えられます。
反対に「ヨードうがい」は、粘膜組織を破壊してウィルスの進入を促進する働きと、ウィルスを殺して感染を防ぐ働きを両方持つことになり、結果的に「うがいなし」と差が出なかったことになるようです。
ヨードなどの消毒剤は、細胞障害作用があり、最近はケガの手当て・治療に使用しない方向になってきています。その結果、消毒剤を使用するメリットは以前に比べ少なくなってきており、細胞障害性のデメリットと比べて使用する必要があるのです。
この調査結果を考えると、「お茶うがい」や「塩水うがい」も場合によっては効果がないのかもしれません。ヘタにお金を使うより水道水でうがいをした方がいいのです。
もう一つ注目することは、粘膜を如何に保護するかと言うこと。粘膜は粘液と繊毛によって機能していますから、乾燥を防ぐことが大切です。目の荒い安価なガーゼマスクでも充分にホコリを防ぎ乾燥から喉と鼻の粘膜を保護してくれます。
うがいよりマスクの方が恐らく効果があると思いますが、誰か比較調査してくれないかなぁ。近い将来に流行する”新型インフルエンザ”の予防にこの知識を役立ててください。今回は常識を覆すような内容を書いてみました。
漢方薬・生活習慣病・不妊症・心療内科相談・皮膚科の病気
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/
過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探してみてください。
メールは《Re:タイトル》でお願いします
hirohash@seagreen.ocn.ne.jp