アレルギー性結膜炎と目薬

暖かくなってきたのに、何故か風邪をひいてしまいました。「紺屋の白袴」「医者の不養生」などと言う気は毛頭ありません、気が緩んでいたのでしょう。


花粉症の症状に、眼の痒み・充血があります。花粉が粘膜部に付着するとその部位でアレルギー反応を起こすのですが、鼻粘膜ならアレルギー性鼻炎、目の結膜ならアレルギー性結膜炎といいます。


まだ認識は少ないものの、口腔粘膜では口腔アレルギー症候群(OAS)もあります。また女児では陰部の痒みが起こることもあるようです。洗濯物(下着)に付着した花粉が、下着を身に付けたときに陰部粘膜にアレルギー反応を起こすようです。しばらくの間洗濯の乾燥も気をつけたほうがよさそうですね。


アレルギー反応は主に粘膜部で起こります。目薬を使う場合に意外と忘れられがちなのが、目のふちやまつげの付け根部分ではないでしょうか。


この部分では目薬を差しても薬の効果はほとんど期待できません。眼軟膏を使う方法もありますが、こんな時私は目薬を垂らしたティッシュで目の周りを拭いてもらっています。薬を目の周りに作用させるということと付着している花粉を拭い落とすことを目的としています。


使用する目薬は、痒みを抑える抗ヒスタミン薬を中心にしますが、充血を除く血管収縮薬が入ったものは1日4回〜5回程度にするのがいいでしょう。血管収縮薬はリバウンドが起こりやすいため最小限の使用に留めたいものです。


そのためにも目薬はタップリ使い、花粉を洗い流すようにした方が効果的と思います。またコンタクトレンズは極力控える方が目の為にはいいでしょう。


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