歓送迎会の多いこの時期は、年末年始に次いでアルコールの消費が多いそうです。ついつい深酒が過ぎて翌朝アルコール臭いなんてことがないように気をつけましょう。（自戒を込めて）
日本人はとりわけ臭いに敏感なのでしょうか、口臭や体臭の対策商品がたくさんあります。ただ本人が気にするほど他人は気づいていないことも多くありますから、過剰な心配は必要ないようです。
しかし実際に口臭で悩んでいる方もおり、歯科的・内科的なチェックで異常がないケースで相談される方もいます。圧倒的に多い原因は歯科的な問題で、虫歯・歯周病・舌苔でしょうか。
虫歯と歯周病は歯科的な処置を第一とします。舌苔はブラシ等で機械的に擦り取るようですが、舌苔は体調の変化に関係しますから体調を調えることが優先されるべきです。漢方の診察法に舌診があり、舌苔の状態も体調判断に利用されていますし、体調が整うに従い舌苔も自然と消えてゆきます。
内科的には、口腔が乾燥する病気（シェーグレン症候群など）・胃腸疾患・肝臓疾患・糖尿病などが考えられます。これらの原因がない場合は、漢方的に体質の歪みを探してゆくことになります。
水飲の偏り・胃熱・肝熱・心熱・血熱・少陽や陽明の病・などがないか探り、正す漢方薬を使用します。漢方薬の代わりに価格が安いササヘルス（熊笹エキス製剤）を代用することがありますが、漢方的な多くの原因に対処できるので重宝しています。
歯科疾患は、動脈硬化を進展させることもわかっており、まずは口の中のケアをきちんとすることが口臭だけでなく全身的にも大切ですね。
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