今はこんな言い方はしないのでしょうか?とにかく今日から歯の衛生週間です。歯科医師会は何年も前から8020運動を展開して80歳でも20本の歯を残すことを目標にしています。
自分の歯で食べると言うことは非常に重要で、入れ歯になって初めて気づく人が多いのではないでしょうか。歯を守るには虫歯を作らないことに加え、土台である歯茎の健康管理も大切です。
毎日歯を磨くことは当然として、あなたは歯茎までブラッシングあるいはマッサージをしていますか?私は相談に際し、口の中を覗くことがあります。舌の状態(厚さ・色・苔の付き具合など)や歯茎の色を見るためですが、歯茎の色からは全身の血行状態を推測します。
これが癖になって他人との会話中に歯茎が見えるといろいろと想像しちゃうのですが・・・。歯茎の色は淡いピンク色を理想の状態とします。くすんだ暗赤色がかってくると、オケツという血流障害の存在を考え薬を選択します。
近年、歯周病と生活習慣病の関係が明らかになり、歯周病のある人は動脈硬化性疾患(心筋梗塞や脳卒中など)の危険性が高いとの結果が出ています。漢方でいうオケツとは、動脈硬化性疾患も含みますので、あなたも歯茎の色をチェックする習慣をつけるとよいでしょう。
今歯茎の色が暗赤色だという方は、歯茎のブラッシングやマッサージだけで回復させるのは難しいかもしれません。やはり全身の状態が歯茎の色に現れていると判断するべきで、ブラッシングなどの局所療法に加え全身療法(運動・食事・薬や健康食品の服用)が必要となります。
歯周病に使う薬は多数あり、体質や状態により適切な薬が違うと考えてください。コストも考えながら続けやすい薬を選びたいと思います。歯の衛生週間に入り、不用意に歯を失わないためにも歯茎の健康管理を意識してみましょう。
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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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