皮膚科で話題の道具

現在、皮膚科診療の現場で話題になっている道具があります。ダーモスコープといいますが、簡単に説明すれば電気がつく虫眼鏡となります(ちょっと違いがあるようですが)。皮膚病相談においてはルーペ・顕微鏡は必須の道具です。もう一工夫ほしい時にはダーモスコープなどが便利なのです。


一般診療においては(薬局相談も)悪性疾患を見逃さないということが求められます。皮膚科では皮膚ガン(特にメラノーマ)が第一に挙げられますが、ほくろとの鑑別が曖昧でした。例えば形が不整形であるとか、色調が一定でないとかですね。この表現ですと迷ってしまうこともかなりあります。


このダーモスコープが、ほくろとメラノーマの鑑別にとても役に立つとの報告があったようです。今までもあったのかもしれませんが、私は知りませんでした。報告によるとダーモスコープを使えば98〜99%の精度で鑑別ができるようです。


ダーモスコープの価格を調べてみると6万円前後しますからよく検討してから買うかどうか決めようと思います。薬局の相談では使用頻度がそれほど高くないのが理由なのですが、あれば今までルーペで見ていたケースでもダーモスコープを使うようになるでしょうね。


それまでの間は私がいくつか持っている道具を何とか活用できないかとも考えています。持ってる道具が活用できれば無駄がなくなりますし、使い慣れた道具の方が愛着がありますしね。


皮膚科の勉強は、やればやるほど疑問が湧いてきます。奥が深いですね。漢方薬以外は使用する薬剤も限られているのですが、基剤の選択や薬の使用法で治り方に差が出ます。治療家の腕の見せ所といえるでしょう。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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