妊娠期のトラブルには漢方薬

やっと梅雨明けしましたね。それにしても今年は空梅雨でしたね。わが家の自家菜園ではナスが採れていますが、空梅雨のせいか皮が硬く感じられます。適度に降ってくれたほうが植物にはいいのですがね・・・。


暑い時期になるとどうしても食欲は低下します。あっさりしたものになりますね。妊娠期の女性にとって2人分の栄養を摂る必要があるのに夏は試練の時期かもしれません。つわりがあれば更に大変なことでしょう。


つわりに使う漢方薬があります。一般的にはショウハンゲカブクリョウトウを使いますが、できれば煎じ薬の方が効果があるので使って欲しいところです。煎じる手間が大変ですが煎じる匂いで症状が治まることもあり、エキス剤に比べ遥かに効果的です。


カンキョウニンジンハンゲガンはあらゆる吐気に効果があるとされており、ガンコなつわりに使います。他にも吐気を抑えたり食欲を増したりする薬があります。


流産を繰り返す不育症の方にはビャクジュツサンとキュウキキョウガイトウがあります。前回流産した人には妊娠したら飲んでもらいたい薬です。漢方に詳しい医師・薬剤師に相談されるとよいでしょう。


むくみや高血圧・蛋白尿などを伴う妊娠中毒症は今も恐ろしい病気ですが、体質に併せて漢方薬を使うのが妊娠期を無事に過ごす要領と考えます。血圧くらいは家庭で測れるよう血圧計を準備しておくと早期に異常を発見できるでしょう。


以前軽度の妊娠中毒症にトウキサンを使い無事出産できたケースがあります。トウキサンは安胎薬と言われ、妊娠期に飲んでいると妊娠〜出産に関係するトラブルを予防し、安産で済み、胎児も病気無く生まれると古典に書いてあります。
有名なトウキシャクヤクサンで代用されるケースもありますが、生薬が一部異なり完全な代用は無理です。


切迫早産に対しても使う漢方薬があります。ダイケンチュウトウ・ショウケンチュウトウ・トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ・キュウウキキョウガイトウ・・などですが、我家の長男はダイケンチュウトウで守りました。


逆子を治すこともできると大先輩に聞いたことがありますが、1人はツボで成功し一人はどうしても上手く行きませんでした。まだまだ研究の余地があります。


この他にも多くのトラブルがあるかと思いますが、どのようなケースにも対応する漢方薬があります。諦めず、あるいは我慢せず、一度漢方薬の専門家に相談されてはいかがでしょうか。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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