家庭での血圧測定

春からの健康診断で血圧測定の時ドキドキした覚えはありませんか。そして血圧値が意外と高かったりして、「こんなはずでは・・・」と思ったこともありますよね。


一般的に白衣を着た医師や看護師に血圧を測られると、緊張して血圧が高めになることがわかっています。普段は正常値でも白衣の前で高血圧になることを白衣高血圧とされています。普段は正常だから心配ないと思っていても、5〜10年経つと本当の高血圧になることもわかっていますから、あまり安心もできないのでご用心。


このような白衣の影響や危険性の高い早朝の高血圧を発見したりするのに家庭での血圧測定が推奨されています。今までの血圧の基準値は賛否はあっても白衣の前での血圧値を判断材料にしてきました。


家庭血圧をそのまま今までの高血圧基準に当てはめるのは大きな問題があったため、家庭血圧の基準値作りが必要とされたのです。昨日の講演会では、この基準作成のリーダーである東北大学大学院の今井潤教授の「近未来の高血圧診療と血圧測定」と題した話がありました。


白衣前では140/90が高血圧とされますが、家庭血圧では135/85とJSH2004で定められています。家庭でのリラックス環境での影響を考慮したのではなく、実際の地域住民の家庭血圧を測ってもらって決めた数値です。


測り方にバラツキがあってもいけないので、ルールも決められました。家庭で血圧を測るときはこのルールで測ると、医学的に管理しやすい血圧値として使用できます。


朝は、起床後1時間以内で、排尿後、食事や薬を飲む前に、1〜2分安静にした後、起きた姿勢で測ります。測定部位は腕(上腕)を使い、手首や指は推奨されません。夜は、寝る前の1〜2分安静にした後、起きた姿勢で測定します。


数回測っても構いませんが、記録は1回目の数値を記録します。この方法で測定し朝も晩も135/85以下なら高血圧治療の必要はありませんが、正常は125/80以下ですので中間の方は生活習慣の見直しを始めた方がよいでしょう。
あなたも、正しい血圧測定で自身の健康管理を始めてください。


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