北京オリンピックで充分眠れていないのではないでしょうか。お盆休みに入っている人は構いませんが、仕事をしている人はちょっとつらい時期ですね。私も仕事をしていますが開店休業状態です。
大便は腸の蠕動運動で送られることは知っていますね。蠕動運動は筋肉の収縮が基本ですが、女性や高齢者は筋肉の収縮力が弱いのでしょうね。一般的に便秘の方が多いのはこのような理由からだと思います。(他にも食事量やホルモンバランスなどが関係しますけれど・・・)
高齢者が便秘になった時に考えなくてはいけないことは、ポリープやガンなどの腫瘍の存在と腸閉塞などです。腹痛の有無・便の色・性状・出血の有無・・・などを確認する必要があり、場合によっては精密検査をすすめることもあります。
特に異常がなければ高齢者特有の便秘と考えて対処しますが、便通はどのような状況か・現在服用中の薬・・・などを考慮します。多くあるのは、便の量が少なく・比較的硬めで・臭い・こんな大便ですね。
硬い便の時には便を柔らかくする意図で酸化マグネシウムを処方されることがあります。場合によっては加えて腸管を刺激する下剤も使われます。
私の場合は、最終的に下剤は使うにしても、整腸剤を中心に考えます。高齢者の腸内は悪玉細菌といわれるウェルシュ菌の割合が多いとされ、悪臭の原因にもなっています。穏やかに通じをつける働きがある納豆菌が配合されているコンチームという整腸剤があり、腸内環境を整えると軽い便秘では臭い問題も同時に解消することがあります。
また便が腸の中を進みやすいようにマシニンという生薬を配合した漢方薬があり高齢者の便秘に向いています。便が出やすい状況を作っておけば、弱い刺激(少ない量の下剤)でも充分通じがつくのです。
このことは若い女性でも当てはまり、大量の下剤を飲んでいると下剤の刺激が効かなくなってきます。できるだけ少量の下剤で済むように工夫をしないと、段々強い刺激を必要とし一生腹痛と便秘に苦しむことになります。
整腸剤や食物繊維などがいいとわかっていても、金額を比較すると下剤の方が安く済み効果も確実なので、安易に下剤を使用する状況ができています。このことはタバコなどの依存症と似ていますね。
高齢者や女性のように筋肉の収縮力が弱い方は、下剤による依存状態ができやすいと考えられますので、下剤の使用には慎重にならないといけませんね。
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