薬の効果を高める方法

21日に千葉で行われた漢方治療研究会は、千葉大寺澤教授や北里大東洋医学研究所花輪所長を始め、日本の漢方会をリードするメンバーが参加するため、日本東洋医学会よりも内容の濃い研究会です。


その懇親会の席でリウマチの漢方治療を得意とする先生に質問をしてきました。「リウマチが女性に多いのは何故でしょうか?」と。結果わからないとのことでしたが、「リウマチの治療に○○湯を加えると効きがいいよ」とアドバイスいただき、いろいろとリウマチ談議をしてきました。


薬の効きめを上げたい時には薬の量を増やす方法が一般的に行われますが、副作用も現れやすくなりますので注意が必要です。異なる薬を併用する方法も比較的よく用いられる方法ですね。


漢方でも○○湯に△△湯を合せたり、生薬ジュツ・ブを加える・駆オケツ剤を合せる・牛黄などを加える・・・・などの方法があります。どの方法にしても薬の代金は上るため、よいとわかっていても薦めるにはためらいが生じます。


お金をかけず(負担を増やさず)に薬の効果を高めるには、運動や食事などの生活の見直しが一番ですね。きちんと行えば薬を1〜2種類減らすくらいの効きめがありますから、馬鹿にできません。


加えて効果的な使い方をすることで相当効果が上るはずです。皮膚科の薬では薬の使い方でかなり差が出ることがわかっており、ポイントを伝えるように努力しています。


痛み止めなどでは使うタイミングが効果の差として現れますが、早めに使えば効きやすいのですが一歩間違えれば乱用につながることから、どのタイミングで使うかアドバイスするのは難しいと考えます。


ただ痛み止め(鎮痛剤)に加えて薬用人参を併用すると、薬の吸収が高まり効果が上るとされていますからニンジントウなどの漢方薬を使うことがあります。


他にもいろいろと方法はあるのですがケースバイケースで対応の都度紹介したいと思います。でも薬局経営のためには、薬を減らすことはマイナスなのですね。何も考えず数種類の薬を薦められたら、どんなにか経営も楽かと思う今日この頃です。


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