ジンマシンの経験

昨日は誕生日だったにもかかわらず普段の日と変わらない時間を過ごしました。ちょっとガッカリです。でも気を取り直してブログを書きます。


食べ合わせのことについて、シソは食中毒予防に使うと昨日のブログに書き込みました。私達漢方家が基本テキストとして用いている金匱要略という本に、カニを食べて中ったらシソを煎じて飲みなさいと書かれています。


たぶん冷蔵技術もなく衛生環境も悪かった時代には、そのような事があったのでしょうね、今は聞くことはありません。またその文章の近くには生魚を食べて中毒した時はキッピダイオウボクショウトウを飲みなさいと書かれています。


以前、近所の方が背脂タップリのラーメンを食べてジンマシンを出したことがありました。全身が痒くて何とかならないかと相談を受けたので、先ほどのキッピダイオウボクショウトウを差し上げたのです。


この薬はダイオウという便を緩くする生薬を含みます。「下痢をするけれど、たぶん痒みはなくなるから」と言って渡しました。もともと痩せている方なので少めに作ったのですが4〜5回トイレに行ったそうです。


でも話したとおり痒みはすぐに治まったらしく「よく効いた」と感謝されました。サバやイカを食べてアレルギー症状を起こす方がいますが、数回の下痢を我慢いただければ即効性が期待できる優れた漢方薬だと思っています。


この薬にはミカンの皮が使われるのですが、大腸の調子を整えたり皮膚を丈夫にする働きがあります。薬味に使われたり以外にも身近な食品が漢方薬に多く使われているので、漢方薬には安心感が高いのでしょう。


ストレスの多い現代は、胃酸を抑える薬の世話になっている方も大勢います。薬で胃酸を抑えれば、食中毒の原因菌が殺菌されずに胃を通過することも充分考えられます。胃の薬を飲んでいる人は、食品の鮮度には気をつけたほうがいいのでしょうね。私はこのように考えています。


明日は親戚の不幸の関係で1日留守にします。薬局は開けていますが相談は来週以降にお願いします。突然の予定でご迷惑をおかけしますがご理解下さい。

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心療内科相談・皮膚科の病気・漢方薬生活習慣病不妊
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