いろいろな金属アレルギー

初夏を思わせる暖かい日です。我家の草木の芽吹き方や花の咲き方を見ると例年より2〜3週間早いように思われます。今朝から冬囲いを取り出しましたし、本格的な農作業の始まりです。その前に21日(土)は私用で私は休ませていただきますので、相談は来週にお願いします。


先月の皮膚科学会東京支部総会で、金属アレルギーに関する発表がありました。話を聞いているうちに、治りにくい皮膚病に遭遇したら金属アレルギーも考慮しなくてはいけないかなと感じました。


最近の医療技術の進歩により、治療の材料として金属製の医療器具が体内に留置されます。例えば、ピアスによる金属アレルギーや虫歯の治療に使われる材質(アマルガムなど)は有名ですね。


そのほか、骨を固定する金具や狭心症治療に使われる血管内ステントや不整脈治療のペースメーカーなども可能性として考える必要があります。年配の方ではこれらの治療を受けている割合が高くなりますから、当然治りにくい皮膚病(主に慢性ジンマシン)では確認する必要があるのです。


皮膚科的に原因が特定できてもペースメーカーを使わないわけにはいきませんから、材質を金属アレルギーを起こしにくい材質に変更したり、抗アレルギー薬を使用したりして対処することになります。


私ら漢方家は症状に応じて漢方薬を使い分けるわけですが、何を使うにしても今までは金属アレルギーとして虫歯治療やピアス程度しか確認してこなかったわけです。上手く漢方薬の効果が出なければ、体内の金属アレルギーの可能性を視野に入れて相談しなければと反省しました。

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